コンポストセンターいなばの汚泥堆肥化事業で聞き取り調査

コンポストセンターいなばの汚泥堆肥化事業で聞き取り調査

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日本からアジアに展開する廃棄物系バイオマス利活用による3R定着に関する研究について。

鳥取県内1市4町(鳥取市、岩美町、智頭町、若桜町、八頭町)が共同出資した鳥取県東部広域行政管理組合によって運営されている堆肥化施設コンポストセンターいなばを、平成23年12月8日に環境情報学部 環境マネージメント学科 教授 松村 治夫教授が、環境情報学部の1年生と2年生22名と一緒に訪問し、堆肥化事業の運営に関する聞き取りを行いました。
コンポストセンターいなばは、鳥取市伏野の白兎海岸から南へ2㎞内陸に入ったところある最新鋭の汚泥堆肥化施設であり、し尿、浄化槽、集落排水汚泥から年間およそ400tの有機堆肥の生産を行っています。堆肥化工程は大きく原料受入、予備乾燥、第一次発酵、第二次発酵、製品化に分かれており、製品化されるまでおよそ30日から40日間ほどかかります。

 施設見学前のブリーフィング 受入ホッパー

施設見学前のブリーフィング 受入ホッパー

 

受入原料はすべて1市4町から排出された一般家庭のし尿、浄化槽汚泥、集落排水汚泥です。持ち込まれた汚泥は受け入れホッパーに投入されます。汚泥は予備乾燥の後に巨大な第一次発酵装置に入れ、2週間ほど撹拌しながら発酵させます。さらに第二次発酵装置で20日間をかけて発酵させ、分解しにくいセルロースなどの繊維を分解させます。

 第一次発酵装置 第二次発酵装置

第一次発酵装置 第二次発酵装置

 

発酵を終えた堆肥は15㎏ずつ袋詰めして『いなばコンポ』の名称で製品化して、JAで委託販売されています。
製造工程は密閉化が図られており、工程内で発生した臭気を集めて、700℃の高温で焼却した上で活性炭に吸着させるため、工場内外には臭気が全くありません。

 製品保管庫 脱臭装置

製品保管庫 脱臭装置

 

本施設は毎年焼却廃棄されていたし尿汚泥に着目し、バイオマス資源利活用と公衆衛生増進の目標を同時に達成している公共性の高い施設といえます。また、製造工程の気密化、オートメーション化が図られており、周辺環境及び職員の労働環境にも配慮が十分になされている点、さらに生産した有機堆肥は、JAの委託販売をつうじて広範な農家のネットワークとしっかりと結びつき生産肥料の全量完売という実績を残している点が先進的な部分といえます。

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