「サイエンスカフェ鳥取2018」(第1回)を開催しました

「サイエンスカフェ鳥取2018」(第1回)を開催しました

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最終更新日:2019-01-11

まちなかキャンパスで「サイエンスカフェ鳥取2018」(第1回)を開催しました。この催しは、本学環境学部環境学科 足利裕人教授がファシリテーターとなり実施しているものです。平成30年度は合計3回の開催を予定しています。
※サイエンスカフェ…従来の講演会・シンポジウムとは異なり、科学の第一線の専門家や技術者と一般市民が、喫茶店などの身近な場所で、お茶やコーヒーを飲みながら、同一の目線で科学について気軽に語り合う場をつくろうというイギリス発祥の試みで、科学の社会的理解を深める新しいコミュニケーションの手法です。

 

第1回
○日時:12月15日(土)13:00~15:00
○タイトル:「環境問題を科学的に解決するために~善意がニセ科学に取り込まれるとき~」
○ゲスト:小波秀雄氏 京都女子大学名誉教授
○参加者:23名

 

講演では、善意を悪用した間違った環境問題への科学的対処や、最近の生態学環境について、講師が事例を挙げながら詳しく解説しました。
まず、事例としてEM菌を取り上げ、EM土団子を河川や学校のプールに投げ込み環境美化を行う活動を取材したテレビ番組や、効果をきちんと検証せぬまま環境問題として授業で取り扱うことを批判した新聞記事などを紹介された後、公的機関や学識者らの検証では顕著な効果が見られず、むしろEM菌に含まれる高濃度有機物を栄養源とした微生物が増殖し、沈殿、汚泥となり水の汚れになっていると説明されました。
続いて、生態学環境についてのお話では、人間の手によって生態系の環境を変えてしまうことの影響について触れられました。「日本人は昔から生き物を大切にしてきましたが、様々な人為的環境変化が固有の生態系に多大な影響を与え、ここ2、30年で環境保護の考えは大きく変わった。『生物多様性基本法』が成立して10年が経ったが、世界の多様な生物と多様な生態系などの生物多様性が人類存続の基盤となっている。そして地域における生物多様性が、地域固有の財産として地域独自の文化の多様性も支えている。」と説明されました。
その後の質疑応答では、生態系を人と自然が壊すことのちがい、生態系の保護等について、参加者から活発な意見や質問が出され、理解をさらに深めることができました。
最後に講師は、「生物は自然界で何十万年にも渡り世代を超えて生態系を構築してきたのに、人間はたった100年で地球温暖化等により生態系を変えている。現在は生物多様性を考えた生態系保護の時代です。」と結ばれました。

 

 

参加者と談笑される小波秀雄講師参加者と談笑される小波秀雄講師
会場の様子会場の様子

 

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